聖書 詩編27編1~14節
ヨハネによる福音書12章44~47節
説教題 「主はわが光」
「主は私の光、私の救い 私は誰を恐れよう。主は私の命の砦 私は誰の前におののくことがあろう。」(1)
「主は私の光」と書いて、主が救いの源であることを伝えています。救いは主によってもたらされる、と言いたいわけです。主が救ってくださる、と信じています。ですから「私は誰を恐れよう」となります。誰も、何も恐れない、と言うのです。主が救ってくださるから、何かが自分を恐怖に突き落とすことはできない。敵どもが束になってかかってきても、敵のほうが倒れます(2)。主が相手を打ち倒してくださる、と信頼しています。
そんな詩人の願いは「主の家に宿り、主を仰ぎ望んで喜びを得る」(4)ことでした。神殿で礼拝して、神と親しく交わるときに、神から恵みをいただきます。私たちが礼拝でキリストの恵みに与るのと同じです。詩人は「主がわが救い」と申しますが、その「主」というのは私たちにとってはキリストです。キリストは「わが光」として世に来られました(ヨハネ12:46)。キリストは永遠の命の光で私たちを照らします。だから、キリストを信じる者は、もはや死の闇を恐れないで済みます。わが光なるキリストを仰いで、救いの恵みに与ります。キリストがわが光となり、わが救いとなられました。私たちは何を恐れることがありましょう。