聖書 詩編51編12~14節
ヨハネによる福音書16章4~11節
説教題 「世に遣わされた聖霊」
「しかし、実を言うと、わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ないからである。わたしが行けば、弁護者をあなたがたのところに送る。」(7)
  復活なさった主イエスを見ることができない。自由に言葉を交わすのも難しい。そういうときが来るわけです。弟子たちは悲しみました。ところが主イエスはこのとき驚くようなことを言われました。「実を言うと、私が去って行くのは、あなた方のためになる」。悲しみを拭い去るような良いものがもたらされる、と主イエスはここで語っておられます。その良いものを主イエスは「弁護者」と言われます。
  ヨハネは「弁護者」を、罪人のために弁護する、または執り成しの働きをするお方という意味で用いています。天におられる主イエスの言葉を私たちに伝えたり、私たちの言葉を主イエスに届けたりして私たちを助けてくださいます。天におられる主イエスが一人一人のそばにおられるのと同じです。主イエスが天に去って行かれ、主イエスの存在が失われてしまったように思えますが、そうではありませんでした。主イエスのお姿を見られませんが、私たちがどこにいても聖霊の働きで主イエスに近づけられて助けていただけるのです。