聖書 ホセア書14章9~10節
    使徒言行録13章4~12節
説教題 「主のまっすぐな道」
「ああ、あらゆる偽りと欺きに満ちた者、悪魔の子、すべての正義の敵、お前は主のまっすぐな道をどうしてもゆがめようとするのか」(10)
 総督を信仰から遠ざけるエリマの振る舞いは、パウロにとっては「主のまっすぐな道を歪める」ことでした。「主の道」というのは本来、「まっすぐ」でなければならないと、パウロは申します。パウロの言葉遣いから、「まっすぐな主の道」というのは、信仰を指していると言えましょう。まっすぐに信仰に生きるのが、人としての「正しい」あり方だと、聖書は語っています。総督が信仰に生きようと、本来あるべき姿に目覚めかけているのは正しい、まっすぐである、というわけです。
 総督が信仰の一歩を踏み出そうとしています。主イエスがご自身の命と引き換えに、私たちのために備えてくださった道であります。ひたすら主の道を行けば良いわけです。その主の道を行くための始まりが、神の言葉でした。神の言葉が実を結んで、主の道を進ませようとしています。主キリストが共に歩んでくださる道を、神の国に向かって進んでいこうとしています。信仰に生きようとしています。それは正しいのです。主の道の行く手には、豊かな恵みがあります。