聖書 創世記22章1~3節
ヤコブの手紙1章12~18節
説教題 「試練に耐えて」
「試練を耐え忍ぶ人は幸いです。その人は適格者と認められ、神を愛する人々に約束された命の冠をいただくからです。」(12)
聖書で試練という言葉が使われるときには良い意味で使われます。私たちは試練がないほうが良いと思うわけですが、二節には「試練に出会うときは、この上ない喜びと思いなさい」(2)と書かれています。どうして良いものかと言いますと、神が私たちに試練を与えることで、私たちの信仰を鍛え、成長させようとしておられるからです。
試練は思いがけないことなので初めのうちは受け入れられませんが、いつかはその試練を神の恵みと捉えられるようになります。しかも神によって「適格者と認められます」。すなわち信仰が本物だと実証されます。そして「約束された命の冠をいただきます」。終わりの日に永遠の命をいただけます。だから「試練を耐え忍ぶ人は幸いだ」と言うのです。
ただし、試練を耐え抜くのが大事だと述べているわけではありません。試練のただ中にあっても信仰を捨てず、信仰が本物だったので神から祝福されるのです。ここでは、信仰によって試練を耐え抜け、と私たちを奮い立たせようとしているのです。