聖書 詩編86編1~17節
    ヨハネによる福音書16章23~24節
説教題 「祈りに答える神」
「苦難の襲うときわたしが呼び求めれば あなたは必ず答えてくださるでしょう。」(7)
  詩人が「貧しく、身を屈めている」(1)と申しますのは神から助けられるに相応しいからです。助けられるに相応しい者の祈りですから、神が祈りに答えてくださるのを期待していいわけです。しかも自分を「僕」(2)と呼んでいます。僕は主人のものですから、神の「僕」であるなら、神をますます頼りにしていいわけです。
  神が「豊かな慈しみをお与えになる」(5)と信じていました。神は「慈しみ」を与えてくださいますので、祈りに対しても何らかの答えがあるものと詩人は信じているのです。神への信頼が詩人の祈りの土台にあります。
  それで「あなたは必ず答えてくださるでしょう」と言うのです。お答えになるかどうかは神のお考え次第ですけど、答えてくださるに決まっている、と信じています。神を頼りにする僕が願うときに、神は必ず答えてくださる。だから「苦難の襲うときにも呼び求めます」。神は必ず答えてくださる。だから祈るのです。私たちが祈るから答えてくださるのではありません。神は祈りに必ず答えてくださる。祈りに答える神だから、私たちは祈ります。僕の祈りに神は耳を傾けてくださいます。
週報3月30日