聖書 詩編4編1~9節
ローマの信徒への手紙5章1~5節
説教題 「平安を与える神」
「平和のうちに身を横たえ、わたしは眠ります。主よ、あなただけが、確かに わたしをここに住まわせてくださるのです。」(9)
この詩人は収穫の喜びにまさるものとして「平和」を神によって与えられました。神との間に平和があります。「平和」とは個人にしても共同体にしても、何もかも満たされた状態を言い表しています。物質的なものだけでなく、精神的、肉体的にもです。何かを恐れることもなく、健やかに、穏やかに暮らすことができます。つまり救われたのと同じです。神を恐れることもなく、何もかも満たされ、神が共にいてくださいます。
神との「平和」が平安をもたらしました。それで「平和のうちに身を横たえ、わたしは眠ります」と言うのです。眠りを妨げるものはなく、安らかに眠れます。困った事、心配事、憤る事などがあったとしても、何とかなると思えます。神によって助けが与えられると信じて、裏切られることはありません。それを思うと、身を横たえ、すぐに眠ってしまうのです。
しかも私たちはキリストによって神との間に平和を得ていると確信しています(ロマ5:1)。神との間の「平和」は揺るぎないものになっていますから、人生の終わりの日にも私たちは安らかに眠れます。