聖書 イザヤ書61章1節
マルコによる福音書1章29~39節
説教題 「主イエスの働き」
「イエスは言われた。『近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する。そのためにわたしは出て来たのである。』」(38)
主イエスはペトロの姑の病気を癒されました。続けて大勢の人の病気を癒され、悪霊を追い出されました。その後も主イエスを求める人たちは続き、主イエスが一人で祈っておられたときにも、弟子たちが伝えに来たほどでした。すると主イエスは弟子たちに「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する。そのためにわたしは出て来たのである」と言われました。
主イエスは彼らを癒すと言われません。「宣教する」と主イエスが言われるとおり、宣教の働きを重んじておられます。主イエスは宣教を始めたとき「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(15)と告げられました。主イエスが来られたことによって神のご支配が及んで、人は死や悪の支配から解放させられます。これを教えるのが主イエスの宣教でした。主イエスは神のご支配の広がりを告げ、神を信じて生きよ、と呼びかけます。神のご支配が及んだしるしとして、病気の癒しや悪霊の追い出しをなさいました。主イエスの働きによって神のご支配が私たちにも及び、私たちは死や悪の支配でなく神のものとされました。