聖書 詩編33編12~15節
ローマの信徒への手紙8章12~17節
説教題 「神の子供の確かさ」
「あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです。」(15)
「神の子とする霊を受けた」と書かれています。「神の子」に「養子」という言葉を使っています。養子とする聖霊を受けた、と言うのです。生まれたときから神との関係がなかった私たちを神は憐れに思われ、実の子ではない私たちを養子として迎えるために聖霊を与えてくださいました。
養子でも実の子でも、子供は子供です。私たちは養子として迎えられたことによって、神の子という身分においてはキリストと同じになったわけです。大変畏れ多いことですけれども、神の戸籍に自分の名前が書き加えられたと言っても宜しいかと思います。神と私たちとはまさに親子の関係です。
だから私たちは、「アッバ、父よ」と呼びます。「アッバ」というのは、ユダヤ人が自分の父に向かって親しく呼びかけるときの言い方です。養子にされた私たちは神に親しく呼びかけられます。自分が神の子であることを忘れてしまうときがあったとしても、聖霊がキリストを私たちにお示しになり、恵みによって神の子とされたことを呼び覚まさせてくださいます。