聖書 エゼキエル書3章4~6節
コリントの信徒への手紙一15章1~11節
説教題 「最も大切なこと」
「最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、」(3~4)
パウロが教会に伝えた福音は、自分も受け、「最も大切なこととして」伝えたものでした。これは信仰の要です。その内容を三節の後半から書いています。初めに、キリストが「私たちの罪のために死んだこと」です。キリストは私たちの罪をご自分と共に十字架に釘付けにされました。ご自分の死をもってして、私たちの罪を償われました。ですから私たちは罪を赦されました。
次にパウロが伝える福音は、キリストが「葬られたこと」と「三日目に復活したこと」です。キリストは墓に葬られ、死者の一人に加えられましたが、三日目に復活なさいました。「復活した」と書かれていますが、原文をそのまま訳すと「復活させられている」となります。復活は神の力によるものであることと、復活なさって今も生きておられることを表しています。死の力は完全に失われました。ですからキリストに結ばれた私たちも死から復活させられ、キリストが今も生きておられるように、私たちも永遠の命が与えられます。