聖書 エレミヤ書29章10~11節
フィリピの信徒への手紙3章17節~4章1節
説教題 「救い主を待つ人たち」
「わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。」(20)
「本国」と訳された言葉は、以前の翻訳では「国籍」となっていました。私たちは地上の国に国籍を持っています。体は地上の国に属しています。けれどもそれは一時的なものでありまして、「私たちの国籍は天にある」と言います。まだ天の国に住んでいるわけではありませんが、私たち一人一人に新しく天の国の国籍が作られました。別の手紙には「私たちを神の子となさるため」(ガラ4:5)とあります。神の子とされたことによって、神が支配しておられる天の国の国籍も得させられ、世の終わりが来たときには天の国に住みます。
今は地上に仮住まいしているからと言って、この世のことはどうでもいいわけではありません。むしろ今をどう生きるかを問われます。ですから目標を目指して走り続けます(14)。それは「キリストが救い主として来られるのを待つ」ことです。忍耐しながら辛抱強くです。キリストが来られるのはこれからです。この地上で救いが完成したわけではありません。キリストが再び来られることに救いの完成がかかっています。私たちはキリストを頼りにするのです。