聖書 イザヤ書42章6~7節
ヨハネによる福音書12章27~36節
説教題 「上げられたイエス」
「わたしは地上から上げられるとき、すべての人を自分のもとへ引き寄せよう。」(32)
「この時のために来た」(27)と主イエスは言われます。つまり十字架の時のために来られたと言われるわけです。その時が来れば、主イエスは「地上から上げられる」のです。すぐあとにも「人の子は上げられなければならない」(34)とあります。「上げられる」ことには、十字架に、天に、の二重の意味があります。主イエスは十字架で死なねばなりませんし、復活なさって天に行き、すべてを治める主にならねばなりません。しかも「上げられなければならない」わけですから、必ずそうでなければなりません。父なる神が定めておられました。「信じる者が皆、永遠の命を得るため」(3:15)です。
父の御心ですから「すべての人を自分のもとへ引き寄せよう」と、主イエスは約束することがおできになります。主イエスが上げられることによって、私たちは主イエスのもとに引き寄せられるわけです。「引き寄せる」という言葉は、引き寄せる力に逆らうことができない状況で使われます。つまり主イエスが「引き寄せる」と言われたからには、私たちは主イエスがおられる天に必ず連れて行かれ、永遠の命を得させられるのです。