聖書 イザヤ書52章7~10節
ヨハネによる福音書12章12~16節
説教題 「主が王となられた」
「いかに美しいことか 山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。彼は平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え 救いを告げ あなたの神は王となられた、とシオンに向かって呼ばわる。」(7)
捕囚のためバビロンに連れ去られたイスラエルの民は、神のもとに戻れることになりました。それで「神は王となられた」と、知らせをエルサレムに伝えるべく使者が立てられました。
神は捕囚となったイスラエルを憐れに思われ、再び王となられました。「王となる」というのは、神によるご支配の回復です。この知らせを聞く人たちを驚かせ、心を喜びで舞い上がらせます。そのため「良い知らせを伝える者の足は美しい」と言われています。この「美しさ」は気品に溢れている様を表しています。また良いタイミングという意味もあります。つまり使者の足が良いタイミングでやって来た、とも読めます。神はご支配を回復させる、良いタイミングを見計らっておられました。その時が来たのです。
のちにユダヤ人は主イエスをイスラエルの王として迎えました(ヨハ12:13)。「イスラエル」とは神がお選びになった民全体を指しています。つまり私たちの王です。時が来て主イエスは神の国の王となられました。