聖書 詩編38編1~23節
ヘブライ人への手紙2章14~18節
説教題 「わたしの救い、キリストよ」
「わたしの救い、わたしの主よ すぐにわたしを助けてください。」(23)
罪を犯した詩人は、これまで神ときちんと向き合ってきませんでしたが、姿勢を改めます。「自分の罪悪を言い表そう」(19)と思い立ちます。神と向き合う前に、自分の罪と向き合わねばなりませんでした。自分の罪は神との関係に破れを来すほど大きくても神に頼るしかありません。哀れな罪人は神の前に立って赦しを願います。神の前から逃げ出しても行く所はありません。罪がもたらす悲惨さから本当に救えるのは神だけですから、神のもとに戻って行って、「わたしの救い、わたしの主よ すぐにわたしを助けてください」と祈ります。
罪を犯した私たちも神の前に立って、罪を言い表して赦しを願います。どんなに哀れな罪人であろうとも、私たちには立ち帰るところがあるのを信仰によって知っています。主キリストが私たちと同じになって、私たちの罪を贖うために神の前に立たれたのです。主キリストご自身が「試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです」(ヘブ2:18)。私たちの救いは、罪の贖いをなさった主、キリストにあります。