聖書 詩編103編14~16節
ペトロの手紙一 1章22~25節
説教題 「神の言葉により生まれる」
「あなたがたは、朽ちる種からではなく、朽ちない種から、すなわち、神の変わることのない生きた言葉によって新たに生まれたのです。」(23)
「神の変わることのない生きた言葉」とは、例えば18、19節にあります、キリストの尊い血によって贖われた、という言葉です。贖われてキリストのものになったことによって、私たちは「新たに生まれた」のです。そしてキリストのものとされた私たちは、キリストの愛を受け続けます。キリストの愛に終わりはないわけです。ペトロはこの福音を「神の変わることのない生きた言葉」と申しました。
「変わることなく」という言葉は「残る」とも訳せます。福音は時代が変わってもそのまま残り、価値が減ったりすることもない。また福音は「生きています」。福音は私たちに働きかけて、私たちを動かしてキリストによる贖いを信じさせ、捕らえて離しません。このようにキリストによって与えられた福音は古びることがありませんし、キリストによる恵みを絶えず与えてくれます。つまり、神の言葉によって新たに生まれた人は、新たに生まれ続ける人なんです。ですから私たちに愛が足りなかったとしても、私たちはキリストの愛を与えられることによって互いに深く愛し続けられます。