聖書 ヨナ書2章8~10節
使徒言行録27章13~26節
説教題 「嵐の中で立つ」
「ですから、皆さん、元気を出しなさい。わたしは神を信じています。わたしに告げられたことは、そのとおりになります。」(25)
キリストはパウロに、「ローマでも伝えなければならない」(23:11)と約束しておられましたが、パウロを乗せてローマに向かう船は嵐に巻き込まれました。「助かる望みは消え失せようとしていました」(20)。そのとき神は天使を通して、「あなたは皇帝の前に出頭しなければならない」(24)とパウロにお語りになりました。
「ですから、元気を出しなさい」とパウロは申します。気休めではなく、「私は神を信じています」と言うパウロは、「告げられたことは、そのとおりになる」と皆に申します。神を信じるパウロは、神の言葉を信じているのです。
このパウロの信仰、神への信頼はどこから来ているのでしょうか? パウロは自分が書いた手紙の中でこういうことを語っています。「自分はキリストに捕らえられている」(フィリ3:12)。自分が捕らえたのではなく、キリストが捕らえてくださった。キリストを通して自分を回心させてくださった神がおられますので、「神を信じている」のです。その神から嵐の中で語りかけられて望みを失わずにいられます。