聖書 詩編1編1~6節
ヨハネの黙示録21章5~7節
説教題 「幸いに至る道」
「いかに幸いなことか 神に逆らう者の計らいに従って歩まず 罪ある者の道にとどまらず 傲慢な者と共に座らず 主の教えを愛し その教えを昼も夜も口ずさむ人。」(1~2)
詩人は、「いかに幸いなことか」と申しまして、神によって祝福される人について語ります。初めに、神から離れて生きる人に祝福はない、と申します。祝福されるのは「主の教えを愛し、その教えを昼も夜も口ずさむ人」です。御言葉を愛する人です。神の言葉に聞いて、神に従う生き方をする人です。いかに幸いなことか、御言葉を愛する人よ。
「口ずさむ」という言葉には物思いにふけるという意味があるそうです。神は自分に何とおっしゃっているのだろうか、神の御心は何だろうか、と思いを巡らします。自分はどうすれば良いのかを考えます。自分の言葉を中心にするのではなく御言葉を中心に据えます。神の御心を優先させて自分の思いを神に寄せます。神に問いかけ、そして聞きます。こうして御言葉を愛する人になります。すると、ときが巡って繁栄がもたらされます(3)。御言葉を愛する人は将来、さらなる祝福に与ることが約束されています。だから、なおのこと御言葉を愛しなさい、と聖書は説いているのです。