聖書 詩編66編16~20節
    ローマの信徒への手紙10章5~13
説教題 「主を信じる者」
「口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。」(9)
  パウロは信仰の内容を「イエスは主である」と申します。「主」という言葉は神を表す言葉としてイスラエルの時代から使われてきました。またローマ帝国では皇帝が自分を呼ばせるときに使わせました。ひとことで「主」と言っても、神なのか人なのか、どなたを指しているのか、はっきりいたしません。そこで教会は、イエスこそ主なる神である、と語るようになりました。
  また、「主」という言葉には主人という意味もあります。奴隷とか僕にとっての主人です。僕は主人の所有物ですから、主人には絶対に従わなければなりません。裏を返せば、自分の主人以外に従う必要はありませんし、主人の守りのもとに置かれます。イエスはまさに私たちの「主人」です。
  この「主」は「復活させられた」お方です。天に挙げられ、栄光の座にお着きになられました。イエスの前に、すべてのものがひざまずいて「イエス・キリストは主である」と賛美します(フィリ2:11)。死を破られたイエスが、自分も含めてすべてを治める「主」となられたことに私たちの救いがあります。