聖書 エゼキエル書18章30~32節
    ルカによる福音書13章1~9節
説教題 「悔い改めの促し」
「園丁は答えた。『御主人様、今年もこのままにしておいてください。木の周りを掘って、肥やしをやってみます。そうすれば、来年は実がなるかもしれません。もしそれでもだめなら、切り倒してください。』」(8-9)
  主イエスがなさった譬え話で園丁は、実のつかないいちじくの木を切り倒すよう命じる主人に、「今年もこのままにしておいてください」と答えます。手をかけてみて、しばらく様子を見るつもりです。「そうすれば来年は実がつくかもしれません」。園丁はできれば切り倒したくないのです。ですから、切り倒すのは今すぐでなくて、もう少し先でもよろしいのでは、と申し上げたわけです。この園丁の言葉を聞いていますと、主イエスを思わされます。
  「あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる」(5)と、主イエスは滅びを前にして悔い改めを急かしておられます。しかし同時に、滅ぼす前に少し様子を見ましょう、と言われるのも主イエスです。ですから、悔い改めのための時間の猶予があります。今はまさにその猶予の時で、主イエスは恵みを携えて私たちのところに来られました。ご自分の恵みを人々にそのまま受け入れさせて、神に立ち帰るよう促すためなのです。