聖書 詩編34編9~11節
    ルカによる福音書7章1~10節
説教題 「主イエスのひと言」
「ですから、わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください。」(7)
  
百人隊長は主イエスに対して、自分の家に来ていただかなくて結構ですから、大事な部下が癒されるように、何かひと言お言葉をいただきたい、と申し上げました。隊長は権威のもとに置かれている者として権威の重さを弁えていて、権威ある言葉はそのとおりになると承知していました。主イエスの言葉にも権威があると認めていましたので、主イエスがひと言おっしゃれば病気が癒される、と信じています。主イエスの言葉の威力をこれほどまでに信じていたのは大したものだと思います。
  自分が隊長の立場だったらどうだろうか、と思ってしまいます。やはり、主イエスに直接手を置いていただいたほうが安心できそうです。しかし私たちも主イエスとは直にお目にかかれません。この隊長と同じです。私たちにとって頼りになるのは、主イエスがお語りになった言葉であり、主イエスご自身です。主イエスが癒すと言われれば癒され、赦すと言われれば赦される。主イエスがお語りになった言葉は今も同じように力を持って働いている、と信じていてよいのです。