聖書 エレミヤ書33章23~26節
ローマの信徒への手紙11章25~32節
説教題 「神に選ばれた民」
「主はこう言われる。(中略)わたしが天と地の定めを確立しなかったのなら、わたしはヤコブとわが僕ダビデの子孫を退け、アブラハム、イサク、ヤコブの子孫を治める者を選ぶことをやめるであろう。しかしわたしは、彼らの繁栄を回復し、彼らを憐れむ」(25~26)
ここで神が与えておられる約束を、神は「繁栄の回復」と言われます。「繁栄」というのは町全体に賑わいを取り戻させることでしょうか。民が神に見放されたと思い込んでいますので、見放されたと思わせないことです。神の民としての自信を取り戻させる。言い換えれば、神に愛されている、祝福されている、と思えるようにすることです。繁栄の回復は将来のいつかは分かりませんが、将来、必ず実現されるのは疑いようがありません。なぜなら、ご自分の民である「彼らを憐れむ」と、神は告げておられるからです。
神の憐れみによって、選ばれた民イスラエルの流れを受け継いでいる私たちも含めて「全イスラエルが救われた」(ローマ11:26)と使徒パウロは申します。つまり主イエスが神の民を治めることによって、エレミヤの言う「繁栄の回復」が始まっています。イスラエル人だけでなく私たちも選ばれた民に加えられて神の祝福に与ります。