聖書 出エジプト記24章12~18節
    ルカによる福音書9章28~36節
説教題 「栄光に輝くイエス」
「二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。」(31)
  ペトロたちは山の上で主イエスの輝く姿を見ました。そのまま見ていますと、今度は二人の人が主イエスと語り合っています。モーセとエリヤでした。二人は「主イエスが遂げようとしておられる最期について話していました」。
  この文章は「遂げることになっている」とも訳せます。ここでルカは、神のご計画によって将来確実に起こるであろうという意味を込めて、主イエスの最期について記しています。しかもここでの「最期」という言葉には、ある所からの出発という意味もあります。死が同時に出発でもあるわけです。主イエスの死が死で終わらず、復活へと続いていきます。主イエスはそういう最期を遂げられる、と聖書は私たちに語っております。
  ですからペトロたちが見た「栄光に輝く主イエス」(32)はこの世の主イエスのお姿とは思えません。十字架で死なれ、復活なさって天におられる主イエスの幻です。これも、「主イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期」の一部なのです。