聖書 箴言1章28~33節
ルカによる福音書14章15~24節
説教題 「神の国への招き」
「主人は言った。『通りや小道に出て行き、無理にでも人々を連れて来て、この家をいっぱいにしてくれ。』」(23)。
 主人は明らかに、すでに連れて来させた人たちと違う人たちも、宴会に招こうとしています。主人は、「無理にでも連れて来てくれ」と言いますので、どういう人でも良かったのです。招きに応えて、宴会に来てくれさえすれば良かったわけです。こうして、通りや小道にいた人たちも、招きに応えて、主人の家に集まってきて、どんどん席が埋まっていったでありましょう。
 それだけに、なりふり構わない、主人のやり方には驚かされます。とにかく宴会に来てくれさえすれば、それで良いのです。破れかぶれのような、支離滅裂に見える展開にこそ、この譬えの面白さがあります。
 当初、招かれた人たちは、宴会を楽しむのには申し分ない身分だったと思います。でも、彼らは主人の招きに応じませんでした。一方、あとになって招かれた人たちは、ふつうだったら、宴会に招かれるような人たちではありませんでしたが、主人から招かれました。断る理由がありませんので、主人の招きに応じました。彼らが自ら宴会に押し掛けたわけではなくて、招きに応じたから、彼らは宴会の席に座っていられます。