聖書 列王記下22章14~20節
ガラテヤの信徒への手紙3章10~14節
説教題 「安らかさを求めて」
「わたしがこの所とその住民につき、それが荒れ果て呪われたものとなると言ったのを聞いて、あなたは心を痛め、主の前にへりくだり、衣を裂き、わたしの前で泣いたので、わたしはあなたの願いを聞き入れた、と主は言われる。」(19)
 ヨシヤは律法を聞かされたときに、へりくだりました。律法を聞かされる前から、ヨシヤは従順でしたが、律法を聞かされたときに、もっと従順になったのです。主のご意志に徹底して従うつもりであることが、「へりくだり」に表されています。それは、主の言葉に聞こうとする態度の表れとも言えます。
 だからこそヨシヤは、「主の御旨を尋ねに行け」(13)と、家臣たちに命じたのです。ヨシヤは「衣を裂き、泣いた」のですが、ヨシヤは先祖と自分たちの罪を嘆いているだけではありませんでした。主の前に自分を低くして、なお、主の言葉に聞こうといたします。聞くことに徹します。主の言葉を求め、聞いて、主のご意志が何であるかを、ひたすら探ろうとします。
 それゆえに主は、「あなたの願いを聞き入れた」と、お答えになりました。主もまた聞いておられたのです。主は心の中にある願いもご存じです。ヨシヤが自分について心配するだけでなく、民全体を案じているのを、主はお聞きになって答えておられます。