聖書 詩編98編2~3節
    使徒言行録28章17~31節
説教題 「進み行く宣教」
「全く自由に何の妨げもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教え続けた。」(31)
  パウロはユダヤ人に一日中、神の国について力強く証しし、モーセの律法や預言者の書を引用して、イエスについて説得しようとしました(23)。主イエスが神の国を打ち立てられ、主イエスを信じる人たちを神の国の民として集めてくださるということです。ところがユダヤ人はパウロが語る福音を拒んでしまいましたので、異邦人への宣教が進められました。神の国の門はすべての人に開かれています。
  主イエスが神の国を宣べ伝え始めてから、その働きを弟子たち、すなわち教会が受け継ぎました。使徒言行録を書いたルカは、宣教が「何の妨げもなく」進められて行く様子を私たちに知らせています。実際には迫害も起こり、思うように宣教が進まなかった場所もありました。しかし宣教は止まらなかったのです。ユダヤ人から異邦人へと、教会は神の国を宣べ伝えてきました。こうして使徒言行録の初めにあります言葉、「あなたがたの上に聖霊が降ると、…地の果てに至るまで、わたしの証人となる」(1:8)が実現しました。聖霊の御業として宣教が進められますから、誰も宣教を止められません。使徒言行録の続きを私たちが書き加えるのです。
週報2月9日