聖書 創世記12章1~9節
    ヘブライ人への手紙11章8~10節
説教題 「信仰の旅路」
「主はアブラムに言われた。『あなたは生まれ故郷 父の家を離れて わたしが示す地に行きなさい。』」(1)
  アブラハムは心の準備をする間もなく、神からすぐ出発するよう命じられます。しかも「父の家」という最も頼りになる人間関係を捨てねばなりません。神が求めておられるのは、アブラハムが頼りにしてきたすべてを捨てさせることだと思います。そしてご自分だけを頼りにさせようとなさいます。これを「召し」と言います。アブラハムの召しに際して、神は目的も行く先もおっしゃいません。なぜなら神がアブラハムに求めておられるのは、ご自分に無条件で従うことだからです。ですからアブラハムは神に従うか従わないか、答えは二つに一つです。
  カルヴァンという人はこの箇所について「目を閉じて出かけるようなものだ」と書いています。だとすれば、神が「私が示す地に行きなさい」と命じておられるのは、神が一緒に行ってくださるということだと思います。神はアブラハムを一人になさらずに、彼の手を引いて導こうとしておられます。召された者は神に向かって自分の手を出すだけです。自分がこれからどうなるのか、自分が心配することではありません。神が万事整えてくださいます。
週報1月5日